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「Reincarnations」の解説

 

 

このコレクションは2017年ー2020年までの作品のセレクトした集めです。聴く度に、自分の歴史を強く感じますので、曲毎の解説を書くことにしました。

 

REINCARNATIONS (VOLUME 1)

 

1曲目:Open Up the Scar

 

この曲は元々ヘビーで、2019年に集中したサイドプロジェクト「This Dark Shroud」(今後とは「TDS」:ベーシストジョー翔太郎「Joe Shotaro」との二人ユニット)で一緒にTDS的なアレンジしてから録音し、ライブで演奏もしていたのですが、ソロ活動では演奏したことがない曲です。このバージョンは元のソロアレンジを少しリミックスしたストリングスバージョンです。

 

2曲目:Black Nail (One Newton All Type Mix)

 

2016年の夏に我が初めて集めたバンドが潰れてしまい、焼け太りしたようなソロ活動の中から「Black Nail」という「名曲となった」と言ってもいいぐらいよくリミックスしたりライブでやったりして来ている曲で、2017年にこのバージョンがOne Newton All Type (1NAT) というプロジェクトのリーダーさんの作業したリミックスです。Nine Inch Nails的に美しめなダークピアノと歪んだエレキギターを入れ、重いドラムを打ち込み、カッコ良いミックスをしてくれました。2017年より自分が自分で何度も再アレンジしたのですが、このバージョンはこのバージョンとして未だにとても好き。

 

3曲目:Burning Fire

 

この曲は「Black Nail」と同じ2017年に同じリミックスした人と一緒に活動した3週間の間に自分が打ち込んだバッキングとでのソロライブで演奏した曲です。それ以来、演奏しなくなった。メロディーが一緒ですが、このバージョンは去年リリースした「Burning Desire」とのタイトル、そしてコーラスの歌詞が違うだけではなく、アレンジや歌い方も完全に違います。他のミックスも存在しているのですが、このミックスが好きなので、このコレクションに追加しました。

 

4曲目:Raging Storm(Alternative Version)

 

「Raging Storm」は2017年にロジックで作った曲で、当時の3人プロジェクト「Laughing Moon」でライブで一度一緒にやりました。(このバージョンがその後にリミックスしたバージョンとなります。)「象」的な音(僕はそう感じる音)、ドラムの変拍子的な動きと重なり方を含め、色々不思議なサウンドの入ったバージョンだと思います。現在ストリーミングで聴ける「Static Lines」(削除した「The New Noise」という長いダブルアルバムよりのセレクト曲の入った作品)に登録されている別バージョンが2019年に再アレンジしたピアノとノイズの入ったバージョンで、これとは全く別個性です。

 

5曲目:Little Did I Know(Piano)

 

僕がアメリカ生まれなんですが、最後に実家に尋ねたのは2018年の夏で、あの時に一曲を作曲したのはこの曲です。歌詞はフィクションなんだけど、歌っている主人公が故郷に久々に帰ると全てが何と変わってしまったというテーマで、少し切ないメロディーをピアノで弾いていた。このミックスはダンスっぽいドラムビートが途中に入って来るバージョンです。東京のライブハウスBabel(立川市)で一回コロナ前にこのバッキングでピアノを弾きながら演奏したことあります。水上タクヤさんの作ってくれたPVで使われたギターアルペジオの入ったバージョンのアレンジとは別。

 

6曲目:Only Three (feat. Joe Shotaro)

 

曲自体が2018年に書いた3拍子的な電子音楽ながらのラブソングで、2019年にジョーと二人でTDSのやるための作ったアレンジです。ジョーがカッコいいボトムエンドのベースグルーブとギター的な歪んだロックリードを入れてくれて、オリジナルバージョンとの個性がだいぶ違う。どうやってベースでギターサウンドできるのかと聞きたい方もいらっしゃるはずです… 理由は、ベースにギター弦を二つ貼り、ベースアンプとギターアンプに同時に、両方に繋ぎ、エフェクターとのプレイでギターリードも弾けたわけなのです。ソロアレンジでの数種類のミックスも作ったのですが、このバージョンはさらにロック的、ある意味パワーバラード的となった。ジョーの「ギターベースライン」はとても好き。

 

7曲目:Blackened Nails

 

「Black Nail」のソロアレンジの元を崩し、ノイズをたっぷり入れ、ボーカルにも歪みなどを入れ、ノイジーで少しアブストラクトな「Black Nail」となった。あまりにもオリジナルと違って別名にしたが、集中して聴くと「Black Nail」のボーカルなどが明らかに入っているのわかるはずなのです。

 

8曲目:You Think Nothing

 

2018年の夏にコンセプトアルバムを作り出し、当時に住んでいた町によく一緒に飲んだりしてたミュージシャンや飲食店のマスターさんや友人に参加をさせて頂き、「Detective:Dark River Chronicles」という作品を皆様のおかげで完成し、そのプロジェクトより「Ibossa」という曲の女性の語ってるところを完全に抜いて、そしてミックスを変えた曲です。何故この曲を特に選んで別アレンジをしたかというと、ジョーが元のバージョンをアルバムで初めて聴いた時に、「これが良い曲だ。別バージョンを作ってみてほしいな」と言われたので、結局やってみたらこうなりました。確かに、アルバムのストーリーがわからなくてもこのバージョンを聴いたら違和感はないと思います。

 

9曲目:Gone

 

この曲は少し歴史あります。2015年の7月にギター(アコギ)を初めて買って、年末ぐらいにこの曲を作った。2016年にバンドを組んだのですが、この曲に関して「したくない、暗すぎる」というメンバーがいて、ソロ活動で弾き語りで最初に演奏した。ロジックを使いこなす前にガレージバンドで最初のバージョンを録音し、ロジックを購入して慣れてきてからさらにアレンジをし、ギターのプレイも少し上手くもなってたし、これはその再録音したバージョンとなります。このバージョンはUSBキーボードも使い、打ち込んだ電子的なバッキングを入れ、アコースティックとエレクトロニックの混ぜたサウンドとなる。ジョーが初めて僕の部屋で聴いた時に感動したらしく、TDSを始めたら「Goneが一緒にしたい!」と言ってくれて嬉しかった。去年(2021年)にこのままの音源を使って、PVを作りましたが、やはり、切ない曲です!(笑)

 

10曲目:Bodhidharma & the Frog ’18

 

この曲は自分が仏教のバックグラウンドがなければ書けなかったはずです。2018年バージョンはエレクトロニック的な音に、中途的な変拍子的なビートの入ったエクゾティックサウンドとなります。インドから中国へ来た(禅の)仏教層「ボジダルマ」が瞑想して悟ったという話を元にした歌詞(ストーリー)です。しかし、本当はオリジナルの話では「蛙」がいなくて、それは自分の想像して作った話で、蛙さんがダルマ氏の横で一緒に長年(9年という)瞑想を一緒にし、そして蛙がいつの間にか急に死んでしまい、その瞬間にボジダルマが悟るという物語にしました。去年からさらに仏教に向けていく自分、そしてギターにハマって行く自分がアコースティックアレンジを今年の2022年にし、「Waves Between Emptiness」というアルバムに入れて今年の夏リリースをしましたので、是非チャンスあれば比較してみてください。

 

11曲目:Lost Control

 

僕が2018年によくお世話になった福岡のライブハウス「UTERO」で初めてマルチプレーヤーとしてのソロライブをした時に、この曲をオープング曲にしました。「Black Nail」の後に作った曲ですが、何故か同じようなインダストリアル的な味が私的にしますね。最後に出る「ガシャガシャ」の音は本物の瓶のサンプリングした音です。エフェクターもかけてます。

 

12曲目:HateBurnPushBreak

 

また別の「Black Nail」の元を崩したミックスです。ボーカルを所々抜けたりして、エレキギターのサンプル沢山入れて遊んでみたリミックスです。「Blackened Nails」より1年前ぐらいに実験して作ったミックスとなりますが、2019年末に東京に来てから、そしてコロナ禍が発生した後に(2020年)、この音源を元にしてメッセージ性のあるアニメーションPVを作りました。(現在YouTubeにはないですが、僕のVimeoのページにて観れます。)

 

13曲目:The Internet Is Not Real

 

2019年に東京で書いたピアノの曲となります。安田「サニー」さんと一緒にやり取りでコラボしてた時にこの曲を二人バージョン(サニーがガットギターを追加してくれた)をアルバムに登録されているのですが、このドラムレスのソロバージョンは現在リリースしていないので、このコンピレーションに追加しました。タイトル、「インターネットが幻」というのは、見すぎる・気にしすぎると落ち込むぜ!という解釈もあるかとは思います。どう思いますか?

 

14曲目:Leave It All Behind(feat. Joe Shotaro)

 

ジョーがある日、「マーク、曲を書いたよ!ブルースだぜ!聴いて、ボーカルを歌ってほしい」と頼まれた。TDSのブルースオリジナル曲となっていたが、このバージョンはそれと僕がかなり違う個性にミックスし、電子的なシンセ音を最初から入れた上で、自分のピアノも後から追加し、ドラムも追加し、ジャンルの言い難い独特なエレクトロニックブルース的な曲となったんじゃないかとのバージョンです。

 

15曲目:Death of the Author

 

タイトル自体がローランドバースからパクったもの(というか、トリビュート的なもの)ですが、音に関しては2020年の最後のソロアルバムのためのイントロとして作った数曲を重ねて多音的にカオス的にした「曲の欠け」みたいなものです。このコレクションのエンディングトラックを考えた時に、これを思い出して、2020年のファイナルアルバムがその前のアルバムの曲と一緒にした「Signs」というローングアルバムをリリースしましたが、このイントロの欠けを抜けたので、こちらにはピッタリエンディングとなるのかと思って入れました。

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